福岡県や北九州市、福岡市の後援を受けた2016年度の最大の取り組みである特別展「げんごろう・あめんぼ70種」と関連イベントが無事遂行でき、大変好評だった。そのほか、さまざまな場所で、展示活動、観察会、書籍刊行、研究報告、活動発表などを通じて、魚部を通じた人と身近な自然の関わりについての啓発活動やメッセージ発信ができた。

■特別展ゲンゴロウ・アメンボ70種

(2016年7月28日~9月11日:山田緑地、2016年8月1日~9月2日:まもるーむ福岡)
・一つのテーマを2つの内容に分けて、北九州市と福岡市の2会場で同時開催した。
魚部が水生昆虫調査と成果を展示などで伝えてきた若松区や豊前地域が、2016年の環境省重要湿地見直しに選ばれたのを機に、福岡県に残る身近な湿地やそこに暮らす小さな水生昆虫の多様性や現状を紹介した。10万人規模の来場者があって準備やノウハウの蓄積が必要となる、今回申請の市立いのちのたび博物館での展示参加につながる展示ができたと考えている。
・事前の広報については福岡県・北九州市・福岡市の後援をいただき、両市の全市立小中学校や全県立高校に配布をしてもらうなどそれぞれ配慮を得た。また、岡垣町・福津市・古賀市・行橋市にも、小中学校で配布してもらうことができた。Fコープさんにも各店舗でのポスター掲示やチラシ配布のご協力をいただいた。

■講演会「水生昆虫博士への道」(2016年8月28日、山田緑地)

 ・北九州市立自然史歴史博物館 学芸員である蓑島悠介氏による講演会。水生昆虫博士になるまでの道のり、研究対象のガムシについて熱く面白く語ってくれた。

■観察会「紫川のヒメドロムシ」(2016年8月29日、山田緑地)

 ・湿地帯愛好家である中島淳氏を講師に観察会。ヒメドロムシの採集方法などについて学んだ。

※お話と標本つくり「ゲンゴロウ博士になろう」(2016年8月27日、まもるーむ福岡)
 ・助成対象ではないが、特別展関連イベントとして実施。
 小学生約30名に、魚部の若者メンバー(中学生・高校生・大学生)が話をし、ゲンゴロウの標本つくりをレクチャーした。

【展示活動】

■口永良部島写真展

(2016年2月21日~3月13日、北九州市立水環境館)
(2016年3月26日~4月30日、ジュンク堂書店福岡店)
(2016年5月3日~5月28日、下関市立豊田ホタルの里ミュージアム)

■アイランドシティ昆虫展(2016年4月24日~5月8日、アイランドシティ中央公園)

・魚部メンバーで協力し、水生昆虫をおよそ40種展示。ゴールデンウィークを挟んでいたので、見に来てくれた方も多かった。

■九州大学総合博物館「ウナギとドジョウ展」(2016年5月23日~7月15日)

・九州大学総合研究博物館にて、魚部メンバーでもある、丸山宗利氏を中心として九州のドジョウを17種を展示した。

■ジュンク堂書店福岡店(2016年1月~現在)

・カマツカとオンガスジシマドジョウを展示している。

■喜久屋書店(2016年7月20日~11月12日)

・アカハライモリ、トビハゼを展示。魚部のパネル、図鑑、ぎょぶるの販売コーナーも作った。

■いのち・愛・人権展2016(2016年11月12日~17日)

・小倉駅横コレット井筒屋の5階で、ドジョウやカメ、水生昆虫など生き物を13種展示した。

【委託調査】

■工場建設予定地の森における希少カタツムリ類生息調査(2016年5月3日)

・普段明るいときにしか調査しない魚部にとっては新鮮な夜の調査。暗闇の中の調査もドキドキして面白かった。

■県営中央公園の外来種生息調査(2016年9月18日)

・大雨の中ブラックバスの駆除を行った。電気ショッカーの威力に感激した。

【委託観察会】

■馬島磯の生きもの観察会(2016年3月21日)

 ・NPOきっずワークに依頼され、小学生や保護者と小倉北区の馬島にわたり、磯の観察会をした。魚部の若者メンバー吉崎君(大学生)が説明役をつとめた。

■筑紫野市水路観察会(2016年7月16日)

・地元の子どもたちと一緒に水路で生き物調査を兼ねて観察会を行った。

■たんたんマルシェ・紫川観察会(2016年7月23日)

・小倉リバーウォーク横の川で観察会。水で遊ぶ楽しさを感じていただいた。

【書籍発行】

■ギョブマガジン『ぎょぶる』4号:特集「池間島・宮古島湧水」(2016年7月刊)

同 5号:特集「種子島」(2016年11月刊)

【書籍寄贈】

■屋久島町へぎょぶる3号寄贈(2016年3月14日、屋久島町役場)

 ・魚部メンバー4名でぎょぶる3号を屋久島町へ寄贈した。

■宮古島市へぎょぶる4号寄贈(2016年11月25日、宮古島市役所)

 ・魚部メンバー5名で宮古島市にぎょぶる4号(宮古島・池間島特集)を50部寄贈した。

【活動発表・研究報告】

■環境社会学会(2016年6月11日、柳川市)

 ・代表の井上大輔が、貴重種である微小ゲンゴロウを例にして魚部と保全活動の関わりの10年間を研究報告した。副代表の上野由里代も参加した。

■日本環境教育学会(2016年8月6日、学習院大学)

 ・代表の井上大輔が、魚部におけるフィールドワーク活動がもたらす参加者の変容について、研究報告した。

■九州川のワークショップin遠賀川(2016年11月17日、黒崎ひびしんホール)

・上野由里代副代表が、新しい魚部の話をした。3分という時間制限の中、多くの方に新しい魚部のことを知っていただくことができた。

【マスコミ取材】

・口永良部島写真展 

南日本新聞(鹿児島県版・2016年4月4日)

・特別展紹介記事

毎日新聞・福岡県版(2016.8.5)

・ぎょぶる4号寄贈記事

沖縄タイムス(2016.12.2)

・日本経済新聞(文化面)で魚部紹介

日本経済新聞(全国版・2016年12月22日)

・KBC「水と緑のキャンペーン」で取材、放送された。
・TVQ「きらり九州めぐり逢い」で拠点「魚部基地」でロケがあり、放送された。